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1月28日 聖日礼拝

詩篇 12篇1~8節
「暴力と嘆きの蔓延する世界」
           柳橋宏祐神学生

私の親しい人の話です。
30代後半の男性です。
就活の時に氷河期で、ブラック企業に入社。
働き続けるのが困難になり、辞めてバイトをし始めました。
やがて自宅に引きこもりがちになり、大阪で一人暮らしをしていたときに詐欺に遭いました。
訪問販売に騙されて、残っていたお金も取られてしまいました。
統合失調症を患い実家に戻ると、お母さんは変わってしまった、生気のなくなった息子に出会います。
幻聴や幻覚に悩まされ、薬を飲みながら自宅で暮らしています。
再就職して社会復帰してもうまくいかない。
家族も悩んでいます。
どうすればいいのか。
どうすれば社会の中で救われてい行くのかが分からないのです。
皆さんの周囲にも、騙され、傷ついて、どうしようもなくて嘆いている人がいるかも知れません。
どうすればよいか分からず、無力感を感じているかも知れません。
自分自身が騙されたり脅されたり、傷つけ枯れている人もいるかもしれません。
日本社会全体を見るとき、大きな悪によって苦しむ人の現実を見て、どう人生を歩んで行けばよいのかわからなくなります。
心配し、不安を抱える人もいるかもしれません。
ダビデ王はまさにそのような中にいました。

「主よ。お救いください。聖徒はあとを絶ち、誠実な人は人の子らの中から消え去りました。
人は互いにうそを話し、へつらいのくちびると、二心で話します。
主が、へつらいのくちびると傲慢の舌とを、ことごとく断ち切ってくださいますように。
彼らはこう言うのです。『われらはこの舌で勝つことができる。われらのくちびるはわれらのものだ。だれが、われらの支配者なのか。』」
12:1~4

主の宮に逃げ込んで、嘆いています。
現状を、敵対する者の声を聞いて、「主よ、お救い下さい」と祈っています。

ダビデはイスラエルの民の中にいました。
神が選び、あがない、約束の地へ連れて行かれた民でした。
神の愛されていました。
が、聖徒は後を絶ったとダビデは嘆きます。
神の民がこんなにも堕落してしまった。
嘘を言い合い、へつらい、二心で話す。
神に向かった「だれが支配者なのか」と反抗するようになっている。
それがダビデの嘆きです。

教会の中にあっても、私たちは罪人であり、このような問題はいつでも起こりえます。
救われてはいるけれども、周りに苦しみはあります。
ダビデは訴えました。
主は答えて下さいました。

「主は仰せられる。『悩む人が踏みにじられ、貧しい人が嘆くから、今、わたしは立ち上がる。わたしは彼を、その求める救いに入れよう。』」12:5

主が立ち上がる、と。
主はみことばを与えられました。
主は知らなかったのではありません。
すべてをごらんになっておられました。
貧しい人、悩む人の為に立ち上がって、救うと約束してくださいました。
この「救い」は良いことをしたから、十分な救いに値する人になったから、救うのではありません。
熱心に祈ったから救ってくれるのではありません。
主語自身が、暴力や苦しみを見聞きして、ご自身の意志で立ち上がり,悩む人を救って下さるのです。
ダビデは主に対して

「主のみことばは混じりけのないことば。土の炉で七回もためされて、純化された銀。」12:6

と御言葉を称えます。
ダビデは、不純な言葉であふれる世の中で、主の御言葉を聞きました。
完全に、純粋な銀のような御言葉を。
私たちも主の御言葉の価値を、どれほど純粋で、救いと力と信仰で満たす言葉であるか、ということを知っているでしょうか。

神のことばを読むことがつまらなく感じたり、おっくうに感じたり、向き合うのが難しく感じることがあります。
御言葉を読むことで葛藤を持ってしまう方もあるかもしれません。

ダビデが主に嘆き、祈ったとき、必要な言葉を与えて下さいました。
そこに賛美が生まれました。
私たち一人一人に、嘆きの中で答え、御言葉を聖霊によって与え、思い起こさせて、満たして下さいます。
主の言葉と、主ご自身がどれほど素晴らしい方か、自分では知ることはできません。
主はいつもそれを教えてくださいます。
主の言葉を慕い求める者を、主は迎えて下さいます。

「あなたが、主よ、彼らをお守りになります。あなたはこの時代からとこしえまでも彼らを保たれます。」12:7

ダビデは目の前の状況に無力さを感じていました。
王なのに。
主の言葉を受けて、心は変えられ、主に向かって行きました。
主ご自身が救って下さることを知ることができました。
「永遠に保たれる」と、主が一人一人をとこしえまで保って下さると、主は言われます。
私たちが人を救うことはできません。
私たちには、人を救う力、永遠に保つ力はありません。
主は、遙かに大きな力と憐れみをもって、ひとりひとりを救い、保ってくださる唯一のお方です。

ダビデは告白しながら、平安を得ていたことでしょう。
嘆きから平安へ。
詩には感情の起伏と流れあがあり、私たちに訴えかけてきます。
嘆きから賛美へ。
詩篇にはたくさんの嘆きが書かれています。
それを神は聞いて憐れみ、救って下さることを教えられます。

「人の子の間で、卑しいことがあがめられているときには、悪者が、至る所で横行します。」12:8

卑しいこと、朽ちるもの、価値のないもの、無意味なものが、神のように崇められているとき、悪者が横行します。
堕落した民たちの心の内には傲慢な言葉があります。

「彼らはこう言うのです。『われらはこの舌で勝つことができる。われらのくちびるはわれらのものだ。だれが、われらの支配者なのか。』」2:4

支配者は王であるダビデであり、ダビデを立てた主です。
それを認めず、自分が神になろうとして、なれると思っている。
自分自身を崇めていたのではないでしょうか。
根本的な原因は、神ではなく卑しいことが崇められていることです。
世界に、日本に、「神々」が存在します。
目に見える宗教のみならず、富や名誉が崇められています。
それがなくならないと、悪者が横行します。
が、神はその中でも、私たちを守って下さいます。
この時代からとこしえまで、保って下さいます。
だから、嘆き、「救って下さい」と助けを求めることができるのです。
人生には嘆きと苦しみがあります。
その繰り返しです。
主は、嘆きを見、声にならない祈りを知っておられ、御言葉と救いの希望を与え、永遠に保ち続けて下さいます。
力強い、恵み深いお方です。

傷つける側であった人もいるかもしれません。
一人一人が悩んでいるものであり、罪人であり、人を傷つける両方の面を併せ持っています。
そのように考えていくと、「自業自得だ」「弱肉強食だ」「自己責任だ」と言われたり、思ったりしてしまうかもしれません。
が、主は「今立ち上がる。救いに入れよう」と言ってくださいます。
悩む人も、罪を持って苦しみ傷つけあう一人の人間だったでしょう。
そんなことに関係なく、主は悩むものを救うために立ち上がる方です。
もし主が「自業自得」と言われたら誰一人救われないでしょう。
主は、私たちを愛し、憐れみ、ご自身の意志で救ってくださいました。

しかし、罪をなにもなしに忘れてくださったわけではありません。
神に正しい裁きを祈ったのは正しいことです。
主は悪を必ず罰する方だからです。
では、私たちはなぜ裁きではなく、救いにあずかれるのでしょうか。
ひとり子イエスが人として生まれ、私たちが断ち切られるべきだったのに、イエスが断ち切られ、裁きを受けて下さったからです。
イエスは、ののしるもの前にして「父よ彼らをお許し下さい」と言われました。
「自業自得」とは言わず、「彼らはなにをしていいかわからないのです」と言われました。
十字架につけた者たちをも憐れみ、赦しを祈られました。
ご自身をささげてくださいました。
私たちが罪赦され、救われ、約束のように主が崇められ、正義と平和が満ちる世界を与える為に、十字架にかかられました。
蘇り、天に帰り、今も愛して下さいます。
イエスはまことの王であり、悪から、罪から、守ってくださいます。
主はイエスを救い主、王として与えて下さいました。
聖霊を与え、約束を思い出すようにさせて下さいます。
ギリギリの時に主を見上げるように。
私たちは完全に守られています。

また別の方の話です。
30代の男性で、クリスチャンです。
イベントで顔を合わせるのですが、話したことはありませんでした。
正直、あまり話したくありませんでした。
なにを考えているか分からなかったから、警戒していました。
近寄らない方がいいかもと思っていました。
このメッセージを準備しているときに、主は会話する機会を与えて下さいました。
レストランには行って話を聞く中で、家族の中で起きたいろんな問題や、教会でもうまくコミュニケーションができないことを聞きました。
牧師も転任されるとのことでした。
牧師はたった一人の理解者だと思っていました。
牧師がいなくなったら、何処に行けばいいのか、と悩んでいました。
神の民の一人が苦しんでいる。
救いを必要としているということを、私は知りませんでした。
聞いていると、「御言葉が与えられた」と言われました。

「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。」ヨハネ14:6

と。
そして神を崇めることができました。
神ご自身が救い、守って下さることがわかりました。
嘆くことをためらわず、主に向かっていきたいと思いました。
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Author:ステファニー
プロテスタントのクリスチャンです。
佐藤たけるさんおたくです。

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