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シン・ゴジラ観てきた

私のツイッターTLでは大評判なので、とりあえず観てこようと思って行ってきました。

これは、好きな人は大好きな映画だ!と思いました。

果てしないエンドロールを最後まで見届けて、いやーほんとにスゴイって思いました。

ストーリーっていうより、撮った人の撮りたい気持ちがあふれ出ている映画かな。

意識せずに8月6日に観たのは意味があったかも。

3月11日も意識せずにはいられないが。
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食べ物について

先日の大友監督のトークで、いかに食べ物が大切かをか~な~り力説しておられました。
実際、撮影当時、ツイッターなどにあげられていた画像には毎日のように食べ物があったことを覚えています。
で、ちょっと調べてみたんですが。
私のフォルダーに残っている、るろ剣2&3の画像約300枚のうち、63枚が食べ物、飲み物、差し入れ関連でした。
ほんとに、食べ物は人間のエネルギー源なのだとつくづく思ったのでした。

無題

大友監督トーク@彦根城博物館<2>

さて、前回の続きです!

Y: フィルムコミッションは、ロケ地を呼び込む対策ではなく、観光やプロモーションにつなげないと次につながりません。
 私たちは4つの指標を元にロケ地を評価しています。
 ①支援度
 撮影隊に、窓口を一本化してすぐに許可が取れるようにしているか。
 ②行楽度
 ロケ地に行った人はどこで撮影されたのか探します。
 探して見つけます。
 そうやって作品の世界観を楽しめるんです。
 だから、ロケ地マップがあるか。
 衣装展示とか、こうした講演会などを開いているか。
 ③経済効果
 組織を続けていく上で、一過性のものではだめです。
 一つの作品の力では難しいです。
 どれだけの人が来て、ロケ弁を食べ、商品が売れ、泊まり、いくらお金が落ちたのか。
 作品の中に何分間出てくるか、などからCM換算効果で示します。
 ④支持率
 本誌では2,000人にアンケートを取って、ロケ地に行きたくなったかどうかを聞きます。
 先程監督もおっしゃったように、熱量のある作品は行きたくなるんです。

MC: では、すごくザックリした質問なんですが、監督にとって、「ロケ地」とは?
O: 想像以上にザックリとした質問ですね。(笑)
 あまり考えないで答えよ。
 ロケっていうのは、一定期間そこに住むってことなんです。
 滋賀だと、2~3週間。
 長いと1ヶ月のこともあれば、2泊とか3泊のこともあります。
 ロケハンからだと、結構いますね。
 だから、衣食住も重視します。
 どうやって快適にできるか。
 撮影はどうしたって大変なんだから、帰ってからスタッフがどれぐらい安らげるかなんです。
 撮影を支えるのは生活ですよ。
 ちゃんと快適に生活することは大事。
 食べ物はみなさんが思っている以上に大事!
 食べ物一発でスタッフが生き返ることだってあるから。
 「こんなこき使いやがって!大友殺してやる!」と言ってるのが、食べると変わるから。(笑)
 エネルギーを摂って、撮影に還元するんですよ。
 そこを後押ししてくれるかどうかを見極める。
 僕の立場だと、クリエイティブに集中すると、どうしても周辺のことは放っておくことになっちゃうんだけど。
 「足」「宿」は制作部が寝ないでする準備なんです。
 言ってみれば「お母さん」ですよ、制作部は。
 僕はわがままやってるだけ。(笑)
 「ま~たわがまま言ってるよ。」って制作部が面倒見てくれる。
 まあ、それが回り回って、今ここで僕が「ありがとうございます」って言ってるんですけど。
 うまくいけば(ロケ地とは)一生の付き合いになります。
 付き合うと、焼き物とかいろんなことへの興味も広がってきてね。
 逆もあります。
 お互い様だけど。

Y: 日本の再発見ができますね。
 私はもともとロケ地に行くのが好きで、「ロケチスト」って呼んでるんですけど。
 ジブリのロケ地には必ず行ってました。
 なかなか見つけるのが難しかったりするんですけど。
 作品の世界観を味わえるのは最高です!
 ロケは地域をPRする方法です。
 地域をPRするには二つ方法があって、ひとつは「お金を掛けて広告を出す」。
 もう一つは「お金を掛けずに、映画で使ってもらう」。
 シティプロモーションとしても効果的です。
 町だけでなく、食べ物や文化のPRにも。
 海外からもどんどん来たりしますから。

MC: ロケ地情報っていうのは伝わるものなんですか?あそこがいいとか。
O: 映画界って、びっくりするほど狭いの!
 こっそりやってもバレてる。
 撮影に入ってるってことはわかっちゃいますからね。
 あっという間に!
 特にネガティブは(笑)
 僕らも発見したいんですよ。
 狭い日本でも風景はどんどん変わっていくから。
 見たことのない景色って大事です。
 何とか見つけて新しいものをどう伝えるか。
 いい場所だとみんな食いついてきますからね。
 でも、人事で人が変わっちゃうこともある。
 今までできたことができなくなることもあるし。
 だから、どう継続させていくかも大事。
 滋賀はいいサイクルに入ってると思いますよ。
 確実に「時代劇と言えば滋賀県」となってるから。
 表に出てこない、手つかずの場所がまだいっぱいあると思います。

MC: 直弼を主人公にして映画を撮ってみたいと思いますか?
O: あんまり簡単に言うことはできませんよ。(笑)
 やりたいって言ってやらないと「嘘つき」ってことになるから。(笑)
 僕は評論家ではないし、会社も辞めたし、縛られることはなにもないですが。
 ドラマって、主人公がまじめな品行方正な人では面白くないですよ。
 今、面白いとしたら田中角栄。
 ドラマとしては、清濁併せ持った人間の行動が面白ければ、それでいいんです。
 それで言うと、井伊直弼は面白い!
 なぜならイメージが固まってるから。
 安政の大獄の独裁があり、吉田松陰という被害者がいる。
 だけど、一人の人生として考えると、30までは隠居して、実の親もおらず、恵まれない場所で成長して。
 そこまでに蓄えてきた何かがありました、という時、もし現代に直弼が生きていたらTPPに何て言うだろうかって考えます。
 安政の大獄の真意は何だったのか。
 掘り下げてみないと分かりませんよ。
 入り口としては面白いですね。
 チャカポンの次は「赤鬼」ですよ。
 青なり瓢箪の文系男子が赤鬼になっていった。
 そこは秀吉に近いものがありますよね。
 しかも雪の3月3日に「桜田門外」でしょ?
 舞台装置もいいし。

MC: ワクワクしますね~!(笑)
O: へたにワクワクさせちゃいけないな。(笑)
Y: 次の次の大河が井伊家の話とうことで、滋賀県には追い風が吹いてると感じます。
 女子目線から行くと、このチラシ(*昨日のブログ参照)を見せてこんなのやるんだよって言ったら、
 「え?何?なおがゆ?」
 って言われて・・・

MC: 「かゆ」・・・あ、確かに似てますよね字が。(笑)
Y: これはチャンスだと思いました。
 まだ知られていないということは、やりようがいくらでもあるのはチャンスだと思います。
 エキストラが2,500以上いるらしいですが、それは広告になりますしね。

MC: 彦根はどんなロケ地を目指すといいでしょうか?
O: 難しい質問ですね。
 滋賀はいっぱいあるでしょう、特産物や名物が。
 それがなくて苦しんでいる所はそこから作らないといけない。
 でも滋賀はカードが、資源がいくらでもあります。
 それをもっと輝かせるのはデザインです。
 ホームページの一枚の写真があるかどうか。
 「いいね」も「リツイート」も写真ひとつで違ってきます。
 それは行政が一番苦手なところでもあるんだけど。
 ある種アート的な作業ですね。
 つい決まったイメージで作っちゃう。
 外からの目に対してどうボールを投げるか。
 滋賀の場合だとひこにゃんとか、きてるし。
 僕は最初どうかと思ったんだけど、生を見てやられました。
 あの目を見てやられた。
 かわいいですよ、生で見ると。
 表情がいい!
 奇をてらったものじゃなくて。

Y: 大分県は温泉県で売り出してますね。
 実はロケーションジャパン大賞で滋賀県に負けたことを嫉妬しておられて。
 県知事自らこうして(誌面を見せながら)出てきてるんです。
 ですから、リーダーが「やっていくぞ!」と出てきて頂けたらいいのではないかと思います。
 彦根市長さんも、滋賀県知事も。(笑)

MC: もっとお話を伺いたいところですが、そろそろお時間のようです。
 ここでカモンちゃんに来て頂きましょう!


カモンちゃんというのは、5歳の頃の井伊直弼をイメージしたゆるキャラで、滋賀大学が作ったんですね。
ほんと、かわいくてかわいくて♡

2015-08-29 15.46.10

プレス用にお写真を何枚か撮っていました。

順番怪しいですけど、確かこのあとでまさかのプレゼントコーナーがキタコレ\(^o^)/
賞品は
①るろ剣ミニトート×2
②るろ剣スタッフTシャツ×4
③るろ剣 豪華版、BD、DVD各1
④大友監督サイン入り色紙×5


あれですよ!
スタッフ全員の名前が書かれているあの黒いスタッフTシャツ!
打ち上げで配られたという曰く付きのあれ!!!!!
絶対欲しいじゃないですか!

てことで、大ジャンケン大会が始まりました。
全員起立で監督に勝った人だけが勝ち残ります。
ステファニー、Tシャツは惜しくも決勝で敗退。
涙を飲みました。
でも、それならサイン入り色紙だ!
最初はグー!ジャンケン・・・
チョキで勝ち!
2回戦、グーで勝ち!
3回戦、パーで勝ち!
この瞬間、ステファニーには球筋が読めた!
次はチョキだ!!!

こうして見事ゲットした色紙がこちら。

2015-08-29 20.18.21-1

ああ、参加して良かった。
ご一緒していた方のお母様がDVDを勝ち取られたそうで、なかなかの検討ぶりでしたw
しかし、これで今年分の運を使い果たしたのではないか疑惑。
なんとか今年中に一度は佐藤さんに会えるチャンスをつかみたいものです。

さて、その後、最後の挨拶で、大友監督。
O: そういや、俺、自分の映画の宣伝しなきゃいけなかったんだ!
と思い出され、来年公開の「秘密」のさわりを語ってくださいました。
来年見るべき映画!セカネコと秘密!OKです!

さて、このあとご退場、私たちも解散となりましたが、出口のところでお土産が配られました。

2015-08-29 19.58.49

「サラダパン」。
滋賀県民なら知ってるっていう有名なパンらしいです。

その先に行くと・・・監督とツーショ写真を撮ってる人がいる!
え?それOKなの?
ってことで、私たち5人組うろうろしてたのですが、結局監督は戻ってしまわれ、撮影はかなわず。
じゃ、お茶でもって、ほんとにお茶席で御抹茶とお菓子をいただきながらおしゃべり。
私にとっては初めましてさんがおふたりと、京都ヒストリカ以来二度目の方がおふたりでした。
監督や佐藤さんとの出会った時期はそれぞれですが、愛を確認し合って楽しいひとときでした。
で、せっかく招待券があるんだから、せめて玄宮園だけでも見てこようってことになり、3人で受付へ。
ん?何か聞こえてくる。
行ってみれば「蛍の光」的な、閉園の前振り。
ギリギリセーフで入園し、土手に上り、写真を撮って宗次郎の場所を再確認。

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いやほんと、よくこんなとこ走れるよね。
って降りてきて見上げたら、女子がふたり、ムービー撮りながら走ってましたw
おばさんには無理だったわw

こうして私は彦根駅まで車で送って頂き、帰途につきました。
ああ、楽しい一日でした。
お会いできたみなさん、本当にありがとうございました。
いただいた素敵なお土産と貴重な情報、感謝感謝です!
「また再来週、六本木ね~!」
って分かれましたが、さてどうなりますことやら。

2015-08-29 18.25.25

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
間違ってるところがあったら教えて下さいね~!

大友監督トーク@彦根城博物館<1>

今日は彦根博物館へ。
大友啓史監督とロケーションジャパン誌編集長山田さんのトークが行われたので参加してきました。
井伊直弼生誕200年祭の一環として、滋賀県&るろうに剣心京都大火編・伝説の最期編のロケ地大賞受賞を祝してのイベントです。
題して
検証「直弼と開国」映画の現場から。

2015-08-29 21.18.06

受付が13:00。
それに間に合わせるには11時頃には、余裕を持って出なければいけない。
となると、昼食を家で食べていられないし・・・
ということで、もう少し早く出て彦根でお昼を食べることにしました。

ググって目指したお店は「伽羅」という近江牛のお店。

2015-08-29 11.24.58 HDR

2015-08-29 11.34.21

鉄火丼御前をいただきました~。
とろろをかけて食べるんですよ。
美味しかったです^^

2015-08-29 12.04.09

食後は、雨がしょぼつく中、時間つぶしにキャッスルロードをお散歩。
1時ちょっと前に博物館に到着しました。
この企画、「入場無料」となってるんですが、調べると博物館は入館料がいるみたい。
どういうことかなあと思っていたら、なんと!
受付で無料招待券をもらえたんです!
しかも、博物館だけじゃなく、お城と、玄宮園までタダという招待券!!!
なんと豪勢な。。。

2015-08-29 21.36.00

2箇所切り取られているのが、博物館と玄宮園のチケットです。
残念ながらお城に行く時間はありませんでした(^^;

さて、受付を済ませて中に入ると、映画館みたいなシートが3列ほどあって、順番に座らせてもらいました。
目の前の窓の向こうに見えるのは能舞台。
監督はどこでお話をされるんだろう・・・といぶかっていると、会場はさらにもう一つ奥のコーナーらしい。
ガラス越しに見ると、「関係者席」とか紙が貼ってある!
現地で「はじめまして」したフォロワーさんとおしゃべりしながら過ごす待ち時間はあっという間に過ぎました。
いよいよ会場に移動です。

2015-08-29 14.01.51

能舞台の真正面です。
では、MCさんの諸注意に引き続き、大友監督の登場です~!
例によって記憶を再生する過程で誤変換が起きている可能性が大ですが、ご容赦下さいm(_ _)m

MC: お待たせしました!大友啓史監督です!
O: 去年は(るろうに剣心京都大火編)公開の時にメアリージュンさんと、ここでやはり200人にお話しました。
 今回も近江牛を食べてきました。美味しかったです。

MC: さっそく質問ですが、龍馬伝やるろうに剣心というような、幕末から明治の映画を撮る時に歴史で意識することはどんなことでしょうか?
O: つい先日発表されましたが、再来年の大河は「直虎」だそうですね。
 あれは戦国時代ですが。
 戦国時代にしろ、幕末にしろ、歴史が動いた背景にいる人のエネルギーが発散される時期っていうのがあって、それで時代が動いていくんです。
 幕末がおもしろいのは、エネルギーが爆発するタイミングだから。
 僕なんかは、ドラマを作るのが仕事であって、時代を検証する立場にはないんです。
 幕末は面白いですよ。
 侍たちが久しぶりに刀を抜くんです。
 もうさび付いちゃってる刀を。
 命を賭けて次の時代をどう拓くか、戦った時代は面白い。

MC: 切り口を変えればいろいろ撮れそうですよね?
O: これ、井伊さんの生誕200年祭なんですよね。
 井伊さんというと、桜田門外の変とか、安政の大獄とか、「悪代官」っていうイメージがありますよね、一般に。
 「近江の地元ではそうじゃないんです」と言われましたけどね。
 龍馬も言ってみれば手垢がついてる人ですよ。
 何度も取り上げられて。
 だから同じ事を繰り返しても仕方がない。
 僕は新しい龍馬を作りたかった。
 そのとき、井伊さんの事も調べました。
 結局出せなかったけど。
 そのときの印象は、「僕らの印象とは違うな」って感じたんです。
 なんだっけ?ガチャポンじゃなくて、ほら。

MC: チャカポンですね。
O: そうそう。チャカポン。こんがらがっちゃった。
 チャカポンっていうあだ名が付いてたり、「埋もれ木」でね?
 30歳ぐらいまで「埋もれ木」の中で暮らしながら、文武両道をみがいて。
 十数年俗世から離れて暮らしたのはうらやましい。(笑)
 32歳で中心に引っ張り出されたんだけど。
 白州次郎のようにおもしろい切り口が一杯出てくる人です。

MC: 井伊直弼に対するイメージはどうですか?
O: 肖像画がありますよね。
 よく見るやつ。
 本当にそうなのか?って思いますよ。
 今、「花燃ゆ」で高橋英樹がやってるけど、ああいう威圧感があるイメージ?
 本当は違うんじゃないかと思う。
 当時の教養は今とはレベルが違うんです。
 学問の神髄を究めて、武道も槍や居合いもやってる。
 居合いは真剣を使いますからね。
 僕は龍馬伝の時に、役者に本物の刀を持ってもらいました。
 刀の重さを感じてもらうために。
 直弼の「文」は「武」に裏打ちされた「文」です。
 その逆に、「武」は「文」に裏打ちされている。
 その彼だから、アメリカと日米修好通商条約を結ぶ決断をしたんです。

MC: 今すぐにでも(ドラマを)作りましょうという感じですが(笑)。
O: そう簡単ではないですよ。(笑)
MC: わかってます。(笑)
 それではここで、ロケーションジャパン誌編集長山田実希さんにご登場願いましょう。

Y: 本日はお招き頂いてありがとうございます。
 ロケーションジャパンという雑誌は発刊して13年になります。
 ちょうど滋賀県のフィルムコミッションと同じですね。
 こちらの雑誌では毎年大賞を選んでいるんですが、第1回が「龍馬伝」。
 そして、第5回が「るろうに剣心」と滋賀県だったんです。

MC: ロケーションと地域活性化についてお聞かせ下さい。
O: 会社をやめてから、滋賀県にはどっぷりお世話になってますよ。
 2011年に三井寺から始まって。
 ロケハンして、おいしいもの食べて、酒飲んで。
 印象としては、みなさん熱心にお手伝いして下さる。
 観光景勝地って、よい場所ではあるけれど、立ち入り禁止で「額縁」に入れて大事にしすぎるところがあるじゃないですか。
 一方で、お客さんが来ないために廃れていくパターンもあります。
 滋賀県はいいパターンです。
 「場所」は人が手を入れたり、人の目に触れている内は生きているんです。
 ロケ地から与えられるエネルギーが大事です。
 俳優も、場所を見たら「これはもう勝った。」って言いますよ。
 滋賀は、動かす人の協力態勢がいいんです。
 理由があるんです。
 場所がいいだけではだめ。
 スタッフ。
 そして、スタッフと向き合う人たち。
 そうは言っても、映画を作るって大変ですから。
 彦根城でも撮影していますが。
 宗次郎が土手をダーッと走っていって馬車に飛びついていく場面ね。
 あんな絵になる場所はないです。
 じゃあ、そこでやるとなると、アスファルトじゃだめだから砂をまかなきゃいけない。
 砂をまくとなると、トラック50台分ですよ。
 「そんなのできるわけない!」ってことになる。
 そこをごまかして、生きてくる映像がある。
 いかに狭い絵にしてごまかすか!(笑)
 それを「ワンカットでやりたいんだよ!」とか言っちゃうからね。
 そうなると、撮影の間ずっと観光客を止めなきゃいけない。
 そういうことを、地元の人と交渉するのを、あきらめずに丁寧にやってくださる方がいるからこそできるんです。

Y: 滋賀のロケ地は「火天の城」の時から取材していました。
 「ロケ地を通して知ってもらおう」という意識が強かったですね。
 「江」のあたりから、東京の制作側に滋賀を知らない人がいないくらいに「時代劇といえば滋賀県」という声を聞くようになりました。
 「しゅららぽん」もそうですよね。
 作品毎に新しい滋賀を発見しています。

MC: 全国の撮影で感じたもの、うまく行っている例、マイナスな話など、他府県のこともお話いただけますか?
O: ネガティブはいいづらいっすよね。(笑)
 行政が元気なところは元気です。
 許可関係になるんですよ、結局。
 ハリウッド、ロサンゼルスだと映画がメインですよ。
 だから許可関係はゆるやか。
 LAコンフィデンシャルって映画があるんだけど、あれにLAPD(ロサンゼルス市警察)が全面協力するんですから。
 いわばLAPDの悪事を描くのに。
 それはもう過去のことだからいいんです。
 映画という文化に誇りを持ってる。
 だからやりやすい。
 ただ、金銭的な事情がありますけどね。
 日本はどの地域も許可は厳しいです。
 ところが、北九州は、MOZUがあそこで撮ってますけど、アクションのメッカになってます。
 すぐれたフィルムコミッションの看板がいて、強力なリーダーシップがあって、警察も巻き込んでやってるんです。
 カーチェイスとか爆竹とかもできる。
 山形は国際ドキュメンタリー映画祭ってのをやってて、山形全体が映像文化に愛を持っています。
 だから気持ちいい。やってて。
 まず「やってみましょう」から入るのは楽です。
 龍馬伝の時の長崎では、グラバー園でやりたくて行ったら、ちょうど修学旅行シーズンで。
 修学旅行はもう1年も前から決まってるし、止められないですよ。
 それで言われたのが
 「朝9時までには撮影を終わって下さい」
 「夕方は18時から撮影始めて下さい」
 って。
 夜しか撮れないじゃないですか。
 それはしょうがないこと。
 でも、せっかく福山さんの地元でやるんですよ?って話しても、助監督ではダメだった。
 で、僕が行って、呑み倒したの!
 「わかった。じゃあ、win-winで行こう!」
 って。
 「撮影を学生に見せよう!」って。
 で、見学コースを作ってもらって、ガードマンを置いて。
 歴史は飲み会で生まれるんです。(笑)
 フランクに、腹の中には何もなく、職の立場を離れて、歩み寄れる場所を見つけるんです。
 すると、フィルムコミッションも変わってくる。
 もうそこからは何でもできました。
 爆竹とかの根回しもしてくれたし。
 でも、互いのコミュニケーションの回路を閉ざす地域もあるんです。
 まあ、そうなると「もう行かない」ってなりますよね。
 そんなところにエネルギーを使いたくないし。
 それもお互い様でしょうけどね。
 むこうも「もう来るな!」って思ってるだろうし。(笑)
 こっち側にも要りますよね。
 「みなさんにとって、何がメリットになるのか」が。
 俺らにつきあうのはほんとに大変だからね。
 「全部ぶっ壊せーーー!」みたいなことになってくから。
 どうコントロールするか、キャッチボールで線引きをしなきゃいけない。
 総合的な熱量があると、力があります。
 龍馬伝の時、高知県での経済効果は200億ぐらいって試算があったんだけど、実際には500億いきました。
 熱量のある作品は波及効果も大きくなります。
 外からつきあうフィルムコミッションや行政は大変だと思いますよ。
 僕は、滋賀のフィルムコミッションもTeam OTOMOだと思ってますからね。
 そのスタンスと信頼関係をどう作っていくか、です。
 だから嬉しかったの。
 去年一番うれしかった賞です、これが。

続きはこちら

トイレのピエタ@ミッドランドスクエアシネマ

見に行ったのは先週の土曜日です。

2015-06-13 08.52.30

以下ネタバレです。




ストーリーのあらましは+actでも読んでいました。
死を前にした青年と少女の出会い・・・的な。
展開自体はベタなんだと思いますが、それでもこの1週間いろいろと考えて過ごしました。

学生時代の宏は「絵を描くこと」がアイデンティティで。
彼女に
「私と絵とどっちが大事?」
的な質問をさせてしまうほどに。

「絵を描くこと」に勝てなかった彼女は、パトロンが付いて絵が飯のタネになっている。
「絵を描くこと」が一番だった宏の絵は、押し入れにしまい込まれて、彼の命をつなぐのはゴンドラのワゴンにつけた命綱と、そこから得るお金。

理不尽な運命を抱えて町をさまよい歩いたときに宏がしたことは、手当たり次第にそこにある窓を拭くこと。
良くなる見込みもなくて一度実家に帰ったとき、宏が持っていったものは窓ふき道具一式。
そこでも
「どうせすぐに汚れるから」
と言われても、窓を拭く。

つっぱってるけど、まだあどけない少女は、食っていくために働いてる母親のために夕食を作り、文句を言われ。
ぼけた祖母(しかもかなり重い。物理的に)の世話を押しつけられて。
現実から逃げたくて。
死ねるものなら死にたいとさえ思うこともあって。

でも、死に向かっているのは宏。
「応援していたんだぞ」
って父親が言ってくれる宏。

宏に「絵」を思い出させてくれたのは、病気。
病気で出会った、少年と、少女。
少年の、大事な大事な宝物を、ポイッとゴミ箱に捨ててしまえるような感性が、少年の「赦し」によってうるおされていく。
自分にできる唯一の贖罪としての「絵」。
その少年は宏よりも先に逝ってしまう、不条理。

でも、少年の母からの求めには応じない。

入退院を繰り返すリーマンとの緩い関係。
結局故郷には帰らず、自宅で過ごすことを選んだ宏は、絵を描き始める。
描いて、描いて、描いて。
「今、生きてる。」
そして、リーマンは映像を撮り続ける。

「描くこと」は、宏の生計の手段にはなり得なかったけど、「描く」ときにだけ、宏は生きていた。
これからも生き続けなければならない、という枷がはずされたときに、やっと宏は「描くこと」に、生きることに、戻ることができた。
それは少女にささげられたものだったけれど、もし少女が病院に尋ねてこなかったら、もし(元)リーマンが彼女に目をとめなかったら、そのままトイレにあり続けるだけの絵。
やがて、ぼろアパートは取り壊されるか、大家さんに塗りつぶされただろうに。

「浄化と昇天」の場。
そこに描かれた絵の全貌を、私たちが見せてもらえるのは少女と同時で。
圧倒的な生命力が迫ってくる。
現実の少女とは、きっと正反対の、描かれている彼女はおだやかな表情。
悲しみと怒りで爆発する少女。

宏は少女の事情なんて知らなかっただろう。
彼女の人生はまだ続かなければならない。
宏という存在は、彼が残した絵は、少女の中に何かを芽生えさせたのか。
大切な者を失っても、若者は生き続けるだろう。

大好きなシーンは、金魚と一緒に泳ぐところ。
現実と、非現実の、接する「点」みたいで。


その2日前に、舞台挨拶があったので、ロビーにはサイン入りのポスターが貼ってありました^^

2015-06-13 11.06.27

あ、この映画には佐藤さんもクレジットされてて。
「友情出演」の大竹しのぶさんより出番は短かったのに、ちゃんと名前が出てくるのが謎。
計った方によると、40秒。
セリフは2つ。
というか、2音節。
しかし、存在感ありすぎでしたw
まあ、私が好きすぎるからでしょうけれどね(^^;
プロフィール

ステファニー

Author:ステファニー
プロテスタントのクリスチャンです。
佐藤たけるさんおたくです。

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